父の日と鎌倉

 13日。終日雨。朝はトレフールの全粒粉食パン。半分はそのまま、もう半分はトーストして。全粒粉らしさはそこまで感じられないが美味い。ずっと家にいたのだろう。夜はアラ煮の汁でうどん。昼だったかもしれない。
 14日。コーヒーと書き物。朝は昨日も食べた全粒粉食パン。なんだかスッキリしない天気だったが昨日よりはマシと洗濯。午前中は物件探しなど。ハザードマップに気が付いて候補を保留にしたりする。昼前に歩いて出る。閉店セール中のピアゴで長靴を探すが売ってない。他にも業スーだの八百屋だのミニストだのに寄って帰路。Yさんまた世間に対して機嫌を大いに損ねる。自分でも分かっているという。いったん帰宅。すた丼のコンビニ版を食べる。なんか違うがまあこんなものだろう。ひと休みしてから手土産を持って実家へ。自分は自家製の梅酒をたっぷりご馳走になる。やや酔っ払う。座椅子を持って帰ってまたひと休み。夜はイワシをさばいてオリーブオイルで焼いたの。実家で見た孤独のグルメでたまたま映った料理に影響。レモン汁とマスタードを加えたりする。Yさん大いに気に入る。二人であれこれ話をする。こうしてたまにじっくり話が出来るということは幸運なことで、腹を割ってとまではいかないけれど、まあまあ関係が成長してきていることでもあると思いたい。
 15日。職場で本日自分が行わなければならないかもしれない仕事という名の責任取りについて思い悩み、朝から憂鬱に。ともあれ出勤。昨日とはうってかわって快晴という名の猛暑。出勤してみればそれが完全な杞憂であることが判明。胸をなで下ろす。あとはもう通常通りの仕事を行う。たまに来る同僚と子どもの話などする。終わって職場を出れば鮮やかな夕焼け。帰って夜は鶏の甘酢あんかけ。ナスやシメジやパプリカも入ってたいへん美味。寝る前に今期初エアコンをつける。
 16日。書き物少し。暑そうで外に出ると思いのほか涼しい、それでも日差しのある妙な天気。大きな公園に行ったら誰もいない。まああれこれあったけれど通常通り仕事は終了。Yさんはいろいろあって家で落ち込んだという。ガラスのお皿を割ってしまったという。また買えば良いさ。帰って夜は夏野菜カレーにサラダ。とても美味い。とうとうパウチの日本酒を買ってしまったよ。今は安い日本酒でも不味くないものだなあ。
 17日。快晴。バジルに付いた虫を除去。申し訳ない。仕事はそれほど危なげなく進んで、と思ったら急に活動をふられてしまい、それなりに頑張ったが後になってああすれば良かったと反省点もあり、少しだけへこんだり。ともあれ終了。職場を出たらずいぶん明るいや。Yさんの調子が悪く、夜はお父さんが持ってきてくれたというカツ丼とうどんセット。トマトとキャベツに卵焼きも。糖質についてYさんはぼやいたが、ありがたいことである。まじめにノンアルコール。
 18日。書き物少し。いつもより30分遅い出勤。そんで出勤して30分後には休憩に入る。昼休憩でよく利用する小さな公園は一昨日草刈りをしたので清々して気持ちが良い。オセロなどして極めて穏便に仕事が終わる。子供を送る時間が昨日より一時間遅くなったわけだが、そうすると教室に帰ってからの時間が短く、今日なんかは30分遅い退勤だったのでギリギリ仕事が間に合った感じ。これならこれでやることがなくなって時間を持て余すよりはマシか。帰って夜は昨日お父さんが持ってきてくれた崎陽軒シウマイ弁当。Yさんが食べたので半分。数年ぶりに食べたシウマイ弁当の感想は、米が固い。それにサバとズッキーニの炒め物。ズッキーニって美味しいなあ。
 19日。終日雨。弁当は事務所で食べる。要注意の子が3人いたのだがまあ危なげなく終了。帰って夜は本日もお父さんが来てくれたらしく豚ハツの炒め物。アスパラガスも入っていて美味しいなあ。それにレタスとキャベツのサラダにトマト。卵焼きも。卵焼きは自分も毎日焼いているのだが、こうも違う物になるのだなあ。シンプルなようで難しいものである。そう言ってしまえばなんだってそうなのかもしれないが。
 20日。快晴。朝はYさんの焼いた黒糖食パン。黒糖みは少ないがとても美味しい。しっかりした生地で上手に焼けている。半分はトーストで、もう半分は生で。天気が良い今日のうちにやってしまおうということで、とりあえず洗濯を終わらせ、自転車で買い出しへ。桜でんぶや卵、ギョニソなんかを購入。帰るとYさんは酒粕饅頭を調理中。蒸かしつつ自分はすし太郎の準備に取りかかる。といってもまぜるだけ。あとは錦糸卵を作って、ギョニソに自家栽培のシソを刻んで、タッパーに詰めた酢飯に散らしたら出来上がり。それを持って実家へ行ったのが一時半くらいだったっけ。父の日のお祝いです。お父さんはもう素麺を食べたとのことで少しつまみ、自分たちもおもたせにあずかる。自分はビールも2本いただく。美味しいなあ。動物番組なんかを見て話して、Yさんの必要な荷物を持って辞する。途中のスーパーまで一緒に来ておかずなんかを買ってもらう。帰って休んで、夜は昨晩の残りの豚ハツにカップ焼きそば。美味しいなあ。父の日のお祝いということで大事にとっておいたというかもったいなくて飲みきれなかった昨年製の自家製どぶろくの残りを飲み切る。酸っぱくてでもしっかり発酵している。美味しいなあ。少し酔っただろうか。明日出かけようかどうしようかと休む。
 21日。2人で早起き。朝は黒糖食パンの残りを唐揚げサンドにして。美味い。さて、と思ったら雨。しかも大雨。どうしようかと思ううちに小降りになって、こんな日だから空いてるかもしれないと準備をして出る。いざ鎌倉。バスで横浜駅まで行って横須賀線に乗り換え。かつて住んでいたこっち方面に来るのは自分はいつ以来だろう。一年以上だろうか。一瞬だけ車窓からヤギを見て鎌倉に到着。空いているとYさん喜ぶ。やっぱりこんな時期だし天気だからなあ。幸いにして到着してみると雨は上がって晴れ間すらのぞく。まずは鶴岡八幡宮へお参りに。人形(ひとがた)を持って輪っかを潜るのは初めてのこと。階段を上って本堂に参拝。鳩みくじをひいたらYさんは大吉、自分は吉。連番。良いことだなあ。階段を降りて蓮池の前で鯉や亀を見る。ぐるっと回って橋の上に立つサギも見る。巨大な蓮には花がちらほら。それから参道を散策。漬物屋でべったら漬けを買う。Yさんがどうしてももう一度食べたいと言っていた豊島屋の置き石ソフトを食べる。駅の反対側へ回って、何度か行ったことのある良い感じの本屋で有名な絵本を購入。御成通りに入って事前に行こうと話していた津久井というお好み焼き屋へ。昼時だったが幸運にも席が空いていた。津久井天というお好み焼きと豆腐焼きを頼む。自分は生ビールも飲む。半年ぶりの生ビール。こんなことここ二十年なかったよ。お好み焼きはしっかり焼いて美味い。名物のひとつである豆腐焼きは店員さんが焼いてくれ、シンプルながらとても美味い。店構えも店員さんの感じも含めて良い店である。満足して出る。通りを散策しつつ本日の大きな目的であった彫金工房へ。昨年の始めに作った指輪のサイズダウンをお願いする。丁寧な店員さんで感じが良く、無料で済む。出来上がって自宅に到着するのは約二週間後とのこと。行って良かったなあ。通りの端から江ノ電を見て、ぐるっと歩いて以前行ったことのあるパン屋へ。全粒粉パンを100g切り分けてもらって買う。店員が湘南らしいお兄さんである。Yさんパンを買って喜ぶ。歩いてたまたま入った市場みたいな店でマグロの目玉と丸ズッキーニを購入。
駅の反対側からもう一度御成通りに戻って、蝶矢という新しい店舗へ。あの梅酒のチョーヤである。新しい店らしいたどたどしいスタッフさんに頼んで梅シロップのサイダー割をいただく。白い庭を見ながら飲む。Yさんとても気に入ったようだ。うちでも漬けたいと話す。さて、満喫したかなということで電車に乗って横浜へ戻る。JINSで自分のメガネのフレームを調整してもらう。混んでいたけれど意外とすぐに済み、とても快適になった。行って良かった。ナチュラルキッチンで調理器具を購入。そんで歩いて帰路。毎年、といっても去年からだけど、見守っているツバメの巣に子供が孵ったらしい。小さな顔を覗かせていてとても可愛らしい。嬉しい。ローソンに寄って帰宅。大満足の鎌倉旅行であった。今のうちに行っておいて本当に良かった。と思ったら、Yさん、鶴岡八幡宮の鳩みくじをどこかへ落としたという。落ち込む。それならと自分が探しに出かける。自転車でローソンまで行き、ぐるっと下を見てもないので先ほどの優しい店員さんに尋ねてみると思い当たったよう。まさにYさんの落とした鳩みくじを出してくれる。嬉しい。落とした物が見つかるなんてこんな幸運があるものか。なんとなくあるんじゃないかという気はしたんだけれど、これも大吉と鳩のお守りの力だろうか。お礼を言って帰る。シャワーから出てきたYさん、たいへん喜ぶ。嬉しい。しばし休んで夜は買ってきたマグロの目玉を煮汁ごとのせた蕎麦。豪快に。思い切って鎌倉まで行って本当に良かった。運もあった。こんな機嫌でいけるだろうか。一日で交通費を含めて9千円ほど使ったが、後悔はこれっぽちも無い。大切な出費であった。
 22日。書き物。小雨の降る中を出勤。午前中は、というか14時くらいまで極めて穏便な生徒が二人だけという安全な日。それ以降はドッと混んだけれど、まあなんとかなるよ。順調に仕事をして終了。夜は昨日買った丸ズッキーニと鶏の炒め物。クミンと醤油麹。Yさんはいまいちと言っていたけれど美味いよ。昨日買った全粒粉食パンがものすごく美味しく、昔に食べた全粒粉食パンの味ですごく良かったとYさんとても喜んでいた。ケチらずに買って正解だった。明日は自宅から歩いていける職場への出勤だという。