点滴

 今日。薄曇り。前日にまったく飲まなかったおかげか(前の二日間くらい夕食時にほんの一口ほどの日本酒を飲んでいた)ずいぶんと早めに目が覚めて、洗濯と軽い掃除などを済ませてから読書。ほんのわずかな仮眠をはさんで佐々木敦ゴダール原論』を読み終える。なにをかくそうゴダールの映画はなにひとつ観たことがないのだが(自分にとっての二大「敢えて未体験」がゴダールドストエフスキーなのだ)、非常に興味深く読んだし、今後何度か(それこそゴダールを観たあとで)読み返す必要があるのではないかと思っている。昼食にうどんをねずみ大根と味噌で食べて、迷ったすえに外出。献血へ。東口。いつものように軽い気持ちで行って、いつものように抜いていたのだけれど、終了直前へ来て突然のめまいと吐き気がやってくる。けっきょく最後まで採血ができたものの、体調不良とのことで頭を下にしてしばし安静にさせられる。気分はすぐに回復したものの、運が良いのか悪いのかたいへんに心配性な看護婦さんにあたってしまい、医師を呼ばれた後に流れるように点滴を打たれることとなる。生まれて初めての点滴である。500ccの生理食塩水を入れるのに30分ほど要したうえに、そのままベットでもう30分ほども寝かされ、正直なところ早く帰りたい感じになってしまう。帰宅後に安否確認の電話をしたいので帰り際に声をかけてくれと言われたが、採血室とは部屋が異なるので呼んで声をかけるタイミングも無く、休憩室で少し飲み物を飲んでから何も言わずに退出。帰宅後、何事も無く電話を受ける。ああ、まったく迷惑をかけ恥をかいてしまった。次の献血は万全の体調で挑まねばならない。夕食は半額で買ってきた豚レバーを焼いて食べる。