スタ丼

 先日よりきっかけは忘れたけれど是非近いうちにスタ丼を食べなければならないという妄想にとらわれ、雨空の下日之出町駅前までスタ丼を食べにいく。アグー豚以降のスタ丼にはなにか大切なものを失くしてしまったような印象を持っていたのだけれど、まあそんなものは老いた幻想というべきか。けれど、今日食べたものはやっぱり少し思っていたものと違う気がした。香りは同じなんだけれど、食感はもちろん、やはり豚が違うからだろうか。無論、だから悪いというわけでは全くない。あと、普通盛りでもやっぱり多かった。年齢のせいにはしたくないが、いま大盛を食べろと言われても無理だろう。そもそも「伝説のスタ丼」とやらにかつてのラーメン丼で供される大盛は存在するのだろうか? 店を出て迷ったあげく、ようし腹ごなしに野毛山動物園まで行こうか、と歩き出したけれど、本日休園日。少し安心して帰宅。予想通り、夕飯時になってもまったく腹が空かず。