「そういった行為の軽さと多様さを肯定するために」

 タイトルは先日の当ブログでの書き込みに対して自分なりの分かり切った弁解を込めての引用ということで。しっかし大谷能生の新刊『貧しい音楽』、こおれが予想を凌ぐ面白さ。出版社に電話して(もちろん職場の書店から)個人的に注文した甲斐あったわ。まだほとんど読んでないんで内容としての音楽的なあれこれはおいといて、なによりその文章そのものにまず惹きつけられました。文章からこんなに根本的にオリジナルで且つ抑えきれない衝動をもった熱を感じたのは久しぶりで、文体というかノリというか、ふと二年程前に読んでから今まで魅せられっぱなしの杉田俊介氏の著作とどこか同質の発熱を感じました。全く関係のないジャンルながら、いや、恐るべきことに関係なくはなく両者は奇跡的に対談すらしているのですね(過去のブログ参照http://d.hatena.ne.jp/fdtwkb/20060611/)。これが同時代性というものなのでしょうか。大谷さん今の職場の近所に住んでるらしいんだよね。ウチの店こねえかな(笑)。