反復、そして、ちょっとずつズレていく

 少し前に中古で買った『実験音楽―ケージとその後』をパラパラっと読んでいて(原著は1974年なのでなにぶん内容は煮詰まりきれていない感もあり、基本的に理論的分析ではないけど、50〜60年代の状況を掴むデータデースとしては読んでいてとても楽しい。しかし日本語の悪訳が難。)、ふと、あらためてテリー・ライリーの曲を聴いてみると、やっぱり自分がミニマル好きであることに気がつく。そして、この感覚は音楽にとどまらず、文章だとか映像だとか、僕自身の嗜好(あるいは志向あるいは思考)における全般的な傾向なのではないかと気がつく。この辺は自身の問題としてもっと掘り下げてみたほうが良いのではないかと思っています。あくまでも私的な問いになりますが、結局そういうことだろうと思います。