おめでとう(いち書店員より)

 職場で「川上未映子とんねえかなあ」といったら普通に無視されました。ま、書店にとってほんとに重要なのは芥川より直木の方だからねえ・・・(単行本の売上げ的に。あとやっぱ純文学より娯楽小説好きな人が書店員には多いのよね。本屋さん大賞しかり)。が、未映子がやってくれました。二年位前にたまたま立ち読みしたユリイカで彼女の文章を読んで「ブッとんで」以来、彼女の文章が載っているというだけでユリイカを買ったり、音源を聴いたり、HPの日記をチェックしたり、とにかく平たくいうと惚れこんでしまったわけですが、今回の受賞を機により多くの人の目に彼女の文章が触れると思うとなんともわくわくする次第です。言葉の力とキラメキが違います。自分もこんな文章が書きたい、けど絶対無理(ひとつには彼女は女性だから)と本心から思わせてくれるひと。とはいっても受賞作はまだ読んでないんですが。久しぶりに心がうきうきした芥川賞発表でした。