映画とアニメ

 いったんは暖かくなったと思ったら一変、冬の寒さがぶり返す。やはりまだ春は来ていないようだ。午前中、朝食にりんごとキウイとヨーグルトを食べて、仕事用のエプロンを洗濯して、なんとか踏ん張って執筆。あまり進まないまま昼になる前に外出。桜木町へ。劇場版「虐殺器官」を観る。素晴らしかった。「屍者の帝国」に由来する不安感を完全に払拭する傑作。もちろん原作と比べてどうという言い方は出来ないが、テーマの骨子を不足なく捉え、緊迫感のあるシーンの見せ方も良かった。他にも海洋生物の筋肉を用いたガジェットの描き方や中村×櫻井の絶対の絡みなど見所はたくさんあると思う。なによりあらためて伊藤計劃作品の偉大さを再認識出来る映像化だったのが本当に良かった。満足して外に出ると、なんと霙が降っている。最寄り駅の区役所に寄る予定を切り上げて慌てて帰宅。洗濯物は心配したほどではなくホッと息をついた。軽く餅などを食べてから先日購入した一太郎の設定に着手。しかし、どうにもページ設定が思うようにならなかったり文末の高さが揃えられなかったり、加えてお目当てのフォントワークスのフォントにも落ち着いて気を配ることが出来ず、まあこうなるよねっていう不貞寝。夜、アニメ3本。うっかり1話で切ってしまった「けものフレンズ」のネットでの異常な盛り上がりに釣られてあらためて追って観てみると、なるほど、これはとんでもないアニメだ。他の何にも似ていない、完全にオリジナルな(そして天然な)奇妙な魅力が溢れまくっているアニメである。こういう作品が登場することに、そしてそれがこんなにも人気を爆発させることに、なんだか希望めいたものを感じて嬉しくなる。