私的メモ

 昨日の「写真ゲーム」展メモ。写真に関しては全くの門外漢ですが、という前置きが先になるのですが、昨日観た企画展に関してはなによりもまずその「写真ゲーム」という言葉が心に残りました。

 写真の意味や価値を被写体や美的イメージにのみ求めるのではなく、どのようにしてそのイメージを作り出すのか、あるいは、作り出されたイメージをいかに用いるのか、言い換えれば、撮影のルール、展示のルールの面白さと独自性が写真にとってより本質的な要素となって、豊かな写真表現が生まれています。作家にとって、写真を用いてどのようなルールでプレイするのかということが重要性を増しているのです。つまり、作家が産み出すルールにしたがった一種のゲームという色合いが強く出てきています。(「写真ゲーム」展ビラより)

 再び、写真のことはよく知らないんだけれど、というエクスキューズを繰り返しますが、写真というのはそもそも様々なルールが設定されていて、例えばフレームとか焦点とか光とか現像とか、上記のような作家が個別に設定したルールプラスそれ以上にそういう厳然としたルールの中でなにかを産もうとする、まさにそれが「ゲーム」なのだなと思いました。ルールがちゃんと分かればもっと面白いんだろうな・・・。
 プラスメモ。川崎市市民ミュージアムの同じフロアに桃屋の歴代CMが延々と流れているテレビが設置してあって、あれ、これなんだっけかなあと思ったら、アーカイブ化されてネットで一般公開されたことで話題のやつでした(これ→http://www.documentshowa.jp/)。これについてはこちらの方の「パブリック・ドメイン」に関するエントリーもとても興味深いです(http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20080126/1201379583)。当の川崎市市民ミュージアムの皮肉なほどの閑散っぷり(企画展見てる一時間弱のあいだ展示室に自分一人しかいなかった笑)も踏まえて。