本屋大賞

 どこの主催か忘れちゃいましたが本屋大賞なるものが決まったそうです。僕も現在いち書店員である手前、受賞作及びノミネート作品がどんなものか見てみました。11作ノミネートされていたのですが、えーっと……、読んだことのある作品は……、ゼロ。でもって、内4作品はタイトルすら初見。……まあ、僕が担当している売り場は文芸書を扱っていないフロアだしね、ははは……。
 (話を変えて)しかし、この本屋大賞のふれこみ「全国書店員が選んだいちばん!売りたい本」だって。「いちばん!お勧め」ならまだわかるけど「いちばん!売りたい」ってどういうこと? これは深読みすべきなのすべきでないの? でもって、某人のご指摘通り「いちばん!売りたい本」に既に「いちばん!売れてる本」を選んでどうすんだか。ま、1作ポンと人気作品が出たら勢いあるうちに売れるだけ売っちまえ的な戦略丸出しの書店業界にしたら、この結果も妥当っちゃ妥当なのかしらね。……ケータイやインターネットが普及しだした頃なのか、「活字離れ」なんてな言葉が書店を含めた出版業界をブルブル震わしてた時期があったらしいけど、このところ落ち着いてるように見えながらやっぱ内心「活字離れ」には関係者一同戦々恐々しているのではないのかしら、と思ってしまったりする春寒の夜半でした。