昔の記憶

 なにかの拍子に突然脳裏に蘇ってきたのですが、昔ぼくの実家で鱈の鍋をすると、必ず鱈と一緒に鱈に付着していた寄生虫がわんさか煮込まれていて、けど別に害は無いってんでごく普通に家族全員でその寄生虫をぱくぱく食べていました。そういえば最近あの寄生虫を目にしてないなあと思い、いろいろ検索してみたところ、あがってくる寄生虫アニサキスのみで、でも僕の記憶にある寄生虫は確実にアニサキスではないのです。もっと太くて、形状としてはプラナリアとか松茸とか、いってしまえば男性の陰部に酷似した形をしていて、全長一センチ弱で真っ白な色をしているのです。それが一匹の鱈につき数十匹棲んでいて(どこに潜んでいるのかは調理の過程を見たこと無いんで分かりません)、鍋で煮込む前はまだ元気に生きているという記憶もあります。あれは一体なんだったんでしょうか? 誰か同じ記憶を持つ人いません? ほんきで。