どうにかこうにか

 午前中。洗濯。洗濯機に入れそびれたあれこれも手洗いに。掃除。本棚の前に積んであったコミックの山を押し入れに詰め込む。為せば成る。襖の手前に置いてあったシンセのカバーも洗って姿見の後ろへとシンセを移動させる。昼食後に外出。ダイソーで300円の布ケースを購入。部屋の洗い物を入れてみるとだいぶ片付いた感が出る。しかし、やっぱり蓋付きのケースの方が上に物を乗せられて便利だったと少し後悔する。昼寝と読書。少し元気が出たので夕方から買ったまま積んであったつげ忠男『舟に棲む』1巻を読む。今の状態でも読み進められる上に予想外に深く心に響く。特にこの一節。廃棄物で河原に「廃墟の町」を作った花村氏が野焼きの末に現れた光景を見て「産業廃棄物でボクは思いきりバカバカしい遊びを楽しみました ザマアミロって感じです」「無意味な造形物と無意味な労働に対してね…………」ク、ク、クと笑う花村氏。そうだ、これだ。先期のアニメ「宇宙よりも遠い場所」で自分が最高に涙したシーンは南極に一歩降り立った報瀬が「ザマアミロ!」と叫ぶところだった。ザマアミロ。それも一見では無意味で無価値なことを成した末に世の中へ向けて叫ぶザマアミロだ。見失っていたものが少しだけ見えた気がする。というか、ここ数日の自分の状態がますます悪くなっている。しかし、踏ん張ってもいる。隣国では歴史的な日を迎えたようだ。残念ながらまだ世界は終わらない。夜、アニメ2本。新たに買ってきた辛口の真澄を飲み始めた。