きっと腸炎

 水曜日。早番で仕事をしている途中くらいから、あら? なんだか腹の具合が変だぞい…。という感じで何度かトイレへ行き、普通に帰宅。夕飯くらいから、どうやら嫌な予感がするぞ…、と感じ始めたけれど、ビール的なものを一缶と日本酒をおちょこに数杯飲む。そして寝る。深夜、目が覚めると嫌な感じが下腹に蟠っている。嫌だなあ、と思いつつ寝転んでいると、突然、下腹に激痛が。来た、と思うや激痛は心身を蝕んでいく。布団の中で亀のようにうずくまり、激しい波が来ると奥歯を噛み締めて我慢するほどの痛み。呻き声を上げながら二十分は堪えただろうか、これはとても朝まで堪えられないと思い、波が少し引いたタイミングで119番。どうにか状況を説明し、持つ物だけポケットへ。すぐに到着した車に乗り込む。人生初の救急車である。駅前の病院に到着。その頃にはどうにか歩けるまでになっていたので歩いて院内へ。まず出迎えてくれた女医さんに指示されがてら少し嫌味を言われる。担当してくれた若い医師さんもどうにもそっけない。まあ、確かにぶっ倒れるほどではないくらいに痛みは治まってはいたけれど。まあ腸炎ですかね、てな診察で薬だけ処方してもらって終了とあいなる。近所のコンビニで金を下ろして支払いを済ませ、歩いて帰る。寒い。腹が痛い。しかし、それ以上に激しい屈辱を味わった気がして凹む。辛い気持ちで布団に横になると意外にも眠れる。
 木曜日つまり昨日。朝起きると当然だが腹が痛い。ギリギリまで布団に横になって迷ったけれど、昨晩の救急でそれなりの出費があったこともあり通し勤務の今日は出勤したい。鎮痛剤など薬を飲んで家を出る。八月あたりに早退したときと比べると痛みはマシではあったが、それでも素早い動きはとても無理でゆるゆると仕事をしつつ、休憩中はほとんどソファーで寝る。早退も考えたけれどもどうにかこうにか通し勤務を完遂する。ずっと腹が痛かった。そして酷い下痢だった。よく頑張った。帰宅して昨晩の残りにうどんを入れて煮て食べる。食欲はあった。
 今日。起きるとまあ腹は痛い。しかし、だいぶ回復はしている。自分にとっての胃腸炎の痛みは丸二日間というのは確かなようだ。原因としてもっとも考えられるのはストレスだろうか。色々とやらねばならないと気に病んでいたことがありはするのだけれど、これしきで胃腸に来てもらっては困るというのもまあある。午前中は洗濯など。昼食にお粥を炊いて食べ、しばらく休んでから外出。駅前に出て雑貨屋でずっと欲しかった徳利とお猪口を購入。使うのはもう少し先になりそうだけれど。帰宅して借りたゴールデンカムイの最新刊を読む。キュウレンジャーを観る。夕食中も見続けてトータルで五話。二日連続でノンアルコール。あと乳酸菌飲料を買ってきて昨晩から飲んでいる。昨年から取り組んでいるがまったく進んでいない執筆の方は、ちょっと延期して、まったく別のものへと移行しようかと考えている。ストレスを溜めないように励んだ方が結局は良いのかもしれないと。立ち向かえば良いってものではない。