初詣

 三日間勤務。日常が戻ってきた気分が半分、でもまだお屠蘇気分が半分。同僚に年始の挨拶をするタイミングを逃し、自分の照れ屋加減に少し嫌気が差す。
 今日。無性に恐ろしい夢を見る。首のところに糸をぐいっと引っ張る装置を付けた男がいる。あの糸を引っ張れば男の首に致命的な傷が生じるのは明白であり、その男が度を越えた生真面目さを持っているのが不安で仕方ない。と、その場を離れて道を歩いていて、前を歩く人を追い抜こうと歩みを速めて前の人間に近づき、その人物が振り返った瞬間、それがあの首に装置を付けた男であり、今にも糸を引かんばかりの顔をしている。何がどうと説明はつかないのだが、恐ろしくて足が震えるほどである。目覚めてもなお恐ろしい。なんであんな夢を見たものか。そのせいもあって早起き。午前中は洗濯に、風呂とトイレの掃除。ざっとだけれど気持ちが良い。実家からの荷物を受け取って(実家に忘れた眼鏡も入っていた)それから、前に自分の書いたある文章を紙に印刷してみる。(更新日を確認すると約3年半前である。)一から読んでみると、もちろん足りないところだらけだけれど、しかし面白くもある。これをどうにかしてみたいと思っている。昼食ににゅうめんを食べて、外出。まだジャンパーでぎりぎりいける。郵便局で預入をしたり、公共料金を支払ったりしてから、鎌倉へ。天気が良くていい気分である。たらば書房をぐるっと回ってから小町通を抜けて鶴岡八幡宮へ。たいへんな人手。手水をつかい、参拝をして、おみくじをひく。吉。「春風の吹くとはなしに梅の花咲けるあしたは著るくぞありける」。よし、今年は踏ん張りどころだ。自宅のある町まで戻ってからドラッグストアへ。約二十年ぶりくらいにある管理医療機器を購入。帰宅して読書と軽く昼寝。まだまだ読めていない本が多いが読みたい本もどんどん増えていく。夜、まだアニメ配信前なので孤独のグルメを観たりなど。寒いせいもあるし、年齢を重ねると皆こうなるのだろうか、とにかく白湯が美味い。なにをするでもなく早く寝るつもりが日付を跨いでしまった。