Yシャツ救出

 月曜日つまり一昨日。先日の大風で隣家の木の樹冠にひっかかってしまったワイシャツが気になってしかたない。頭の中であれこれ錯誤をめぐらし、昼食を食べてから100均へ行って園芸用の支柱(太いのが2本入りのと細いのが3本入りの計2パック)を購入。帰宅してガムテープとビニールテープでしっかりと繋ぎ合わせると全長6m程度の棒が出来上がる。部屋から玄関まで届く長さ。いちはやくそれを試してみたいがぐっと堪えて昼寝。夕方、というかだいぶ日も落ちてから部屋の窓からワイシャツめがけて自作の長棒を伸ばしてみる。届いた。が、余分な撓りがあるのと、距離が遠いのとで狙いが定まらず、辛うじて触れたところで押せども枝から外れる気配は無い。窓への視線を警戒しながら幾度か試してみたけれど、どうにもならずに、いったんは諦める。買い物に出掛けて、ふとアパート1階の外壁沿いに回りこんで見上げてみると、おや、こちらからの方がすいずんと距離が近そうである。ここから突けばいけるかも、と思いつくが、いかんせん人目に触れやすい。ということで深夜を待つ。深夜は人目があり、寝て起きた午前4時過ぎ、意を決して長棒を持って外へ。誰の目にも付かずに、下から突いてみると、これはいけるぞ。どうにかして枝からはずれて、下へ下へ。あともう一息、というところで車が止まる。男女の会話。こちらの姿が見えているのは明白だが、ここまできたら、あの男は木にひっかかった服を棒で突いて落とそうとしているという意図は明らかなので、そのまま作業を続行。やけに長居していやがる。というところでやっと木からワイシャツが落下。やったぞ。拾いに行く時にちょうど車から降りてきた女と目が合ったが、なに気にするものか。こちらは大仕事を成功裏に終えたところだ。拾って何食わぬ顔で棒も持って部屋へ。やった。為せば為るものだなあ。嬉しい。ほくほくして眠れない睡眠を続ける。
 今日。読書をふんばるがなかなか進まず。だが、手ごたえは少しずつ感じている。勉強を始めるのに遅すぎるということはない。少しずつ慣れていこう。あとあらためてコタツを設置したのは正解であった。