メモ

 現在の職場で、自分が一番多くCDを借り、一番多く音楽のことを話し、一番多くの本を借り、一番多くの文章のことを話し、あるいはネットのこと、その他のたぶん別の誰かには絶対に伝わらないであろう特殊な話題を、二人の特質上たぶん客観的にみたらそれほど盛り上がるでもなく、けれど、本人たちは互いにものすごく影響を受け合っていた同年代の同僚が今日をもって辞職した。おととい彼の方からレコード1枚とCD1枚を貰い、お返しに今日CD1枚と本1冊をあげた。5年ほどの付き合いになるが、当然だけれど、彼の連絡先は知らない。そういう関係なのだ。今週末の送別会を終えたら、もう会う機会がないかもしれない。あるかもしれない。けれど、彼は僕の心に多くのものを残し、これからもなんらかの形で影響を与え合っていくに違いない。なにか、確かなものを、心に決めている。