区役所と「工場」

 実家の事情で新しく作った実印(約18000円)を登録しに区役所へ。所定の用紙に必要事項を記入、提出後、身分証の提示を求められて保険証を出したところ、写真付きの身分証明書はありませんか例えば免許証とか?といわれて、運転免許を持っていない自分はその場で退散していったん自宅へ戻り6年前に作ったパスポートを手に再び区役所へ赴く羽目に。ううむ、写真付きの身分証明書か。無事登録の後、印鑑証明書1枚300円も頂く。ううむ。この社会で生きていくには「金が要る」。
 新潮新人賞小山田浩子「工場」を読む。とても良い。単にワーキングプア的な題材とかそういう意味ではなく、現在の小説としてとても良い。たまたま直後に読んだ現代詩手帖に掲載されている新人作品、そらしといろ「学食のメニューに[私=ナポリタン]を加えたいのです」もとても良い。似たように就職という題材でありつつ(こちらは「工場」よりも受ける印象が直接的だけれど)、やはり詩として良い。
 先日友人に贈って「エックスみたい」と言われて相当へこんでいた音源を、今日の午前中に新しいアカウントを取得するなどかなり苦労してYouTubeにアップしてから別の友人に聞いてもらったところ、すごく褒められてホッとしている。捨てる神あれば拾う神あり、いや、捨てる人あれば拾う人あり、といったところか。やや叙情的になっている。