当分薄笑いと自棄酒の日々が続く

 仕事に出る前、知り合いの女性を居間に残してひとりシャワーを浴びていると、野狐禅の「自殺志願者が線路に飛び込むスピードで」が脳内にリフレインする。そうして、彼女に後悔させてしまったのではないかと漠然と抱いていた不安が、実は本当に後悔の豪雨に身を晒さなければならなかったのは他でもない自分なのだという事実にはっと気がつき、愕然とする。
 ……。
 正午近く、横浜駅のトイレの個室で「あぁ……」と何度も何度も小さく呻きながら頭を抱えていたのは私です。
 やはりぼくは書かなければいけないようです。