甘い期待

 昼の休憩時間、松屋牛めしとどっち食べるか悩んだあげく豚めしを食べたあと暇があったのでぶらぶらしていると、古書店の店頭に置かれた105円ラックの中に長谷川町子の『いじわるばあさん』が目に入る。手にとってみると昭和47年姉妹社発行の一巻であって、いわゆる初版本のような雰囲気である。だいぶ痛んではいるけれどこういうのって意外とプレミアついてたりするんじゃないの、ということでお宝気分で105円で購入。でもって、家に帰ってきてさっそく調べてみると、どうやらそれほど珍しくないのか、はたまた需要がないのか、この状態で105円というのはどうやら妥当な値段だということが判明する。はは、とんだ期待を抱いてしまったわい。まいいや、とあらためて追悼と尊敬の意を込めて読み倒してやろうと思います。