カブトムシ

 30日。午前、お父さん来訪。お茶を出して少し話す。りんごを差し上げる。そして、原稿まとめ。サイトより投稿。印刷の手間が無いのは本当にらくちん。後になって要項に従っていなかったのではと不安になるが後のまつり。夕方になってHくんからもらった大人の科学マガジンの自走掃除機を組み立てる。絶妙な難しさ。すごく良い。出来上がった物も可愛らしい動きをする。良い物だ。深夜、台風のものすごい音で眠れない。表に傘を出しっぱなしにしていたことを思い出して起きていって家の中に仕舞ったりする。
 1日。早めに家を出る。散歩のつもりで野毛山公園を通って、みなとみらいへ。台風が明けて青空が見える。気持ちが良い。MARK ISへ行ったりツタヤへ行ったり途中でコンビニでパンを買って食べてからニトリへ行ったりあおばに寄ったり。なんだかんだで歩いた歩いた。Mさん疲弊。休みになるとどうしても無駄に歩いて疲れてしまうようだ。夜はカレーうどんを煮て食べる。
 2日。午前、カブトムシの水槽の手入れをする。上のほうに敷いた荒い木くずを除けてマットを湿らせてから足すという作業。もしかしたら産んであるかもしれないカブの卵のためである。万が一にも傷つけないようにと作業中、ふと水槽を持ち上げて側面を見ると、いた! なんてこった! まさか、もう幼虫に孵化してこんなにも大きくなっていたとは。驚き、そして、感激。やった。あの二頭のカブトムシに子どもが生まれていたんだ……。カブコは産卵管がしまえずに衰弱して死んでしまったので、ひょっとしたら産卵をすることが出来なかったのではと危惧していただけに嬉しさもひとしお。先日ついに旅立ったカブオの亡骸もよく頑張ってくれたと愛おしく感じる。マットを足す作業は中断。それにしても、カブトムシの子にこれだけ感激し、と同時に大事に育てなければと責任感や大きな不安を覚えてしまうだなんて。午後、ぐずぐずしつつ買い物へ。帰宅したMさんにも子どもは顔を見せてくれた。
 3日つまり昨日。午前から外出。戸塚へ。カブコと同じ山にカブオを埋けるためである。かつて通っていた道を通っていく。懐かしさよりもよくこんな駅から遠い道を毎日歩いたものだという感心。台風の後の山。たぶん同じ木の根元にカブオを埋葬する。ありがとう。駅までの帰りにあれこれ買って帰路。歩いていてうちの近所に映画館があることを発見し(しかも小さくて個性的な映画館である)びっくり。午後は小説投稿サイトを見たり。転職の面接のオファーをどうしようかまた迷い始めた。夜はとろろそばを煮て食べる。
 今日。Mさんを送って帰る途中でお父さんから電話。荷物を受け取る。ありがたい。午前中は小説投稿サイトをあれこれ。うーん、気が滅入る。分かりきってはいることだけれど、大切なのは自分が書くということ、その一点にしかないのだ。届くべきところに届けるための手段は選んだ方が良いが、まあ最終的にそれはほとんど運のようなもので、それ以外は誤配であって、誤配もまた別の可能性ではあるけれど、やっぱりそれは誤配として気にしすぎるべきではない。要はマッチングの問題で、まずは自分を信じること。さて、仕事をどうしようかまだ迷っている。