物好奇の二軒隣に万豚記が!

 書店員としてまず第一にこれ↓を見にいく目的で、心のホームタウン国立の、増田書店に行ってきました。
「書店店頭を学生のアイデアで活性化−トーハン、国立で初の試み http://tachikawa.keizai.biz/headline/617
 でまず↑の感想ですが、……あのねえ、……分かんなかったですよ。自分の見方がいけなかったのかもしれないけど、でもさあ、だって「まったくひとつも学生の手による作品が見つけられなかった」んだもの。店頭のポスターを確認してから売り場をぐるっとまわって「あれ?無いなあ。ひょっとして地下かな」と思って地下に行ったけどやっぱりそれらしきものがなくて、1階に戻ってまた探したけど目に付くPOPは売り場の人が手書きで書いたとしか思われないPOPばかりだし、もうなにがなんだか。(唯一エスカレーターの前に妙なヌイグルミの鳥が置いてあったけど、まさかね。)これってもしかしたら棚の配置とかいわゆるアーキテクチャ的なデザインなのかなとも思ったけど、結局何も買わずに出てしまいました。
 がっくり肩を落としながら、それでも本日の第二の目的である国立西のサッポロラーメンへ。以前品川でスタ丼を食べ、その変わってしまった感に愕然としてしまった自分にとって心の失地回復としての西店。ミニスタを注文後、きょろきょろと店内を見回していた自分にマスターが突然声をかけてきました。「久しぶりだねえ」えっ!?と我が耳を疑う自分。その後も気さくに話してくれるマスター。まさか数年間訪れたことのない自分の事を覚えてくれているのだろうか。その話し振りからひょっとしたら誰かと間違えているか、社交辞令かとも思われたけれど、そんな気遣いがたまらなく嬉しかったのです。人気の商品があるだけでは良い店とはいえない。良い店はそこにいる人が作るものだと、そんな感傷めいたことを本気で思ってしまいました。久しぶりのスタ丼はいうまでもなく、まさに完璧でした。
 ひとつ残念だったのは邪宗門門主さんの逝去により閉店してしまっていたこと。結局一度も行けなかったな。店の前ではブチの猫がステンレスの皿で水を飲んでました。