完全に焼かれたチョコレートの閉ざされたポテンシャル

 先日の飲み会の帰り道に自分よりもだいぶ若い女の子から貰った手作りのクッキーをウイスキーと共に齧っていて、うんざりするほどの客観的な幸福にうんざりする。まあ、このクッキーはその人が飲み会の最中にいろんな人に配っていて、おそらくは一通り配り終えてまだ残っていたもので持ち帰ってもしょうがないしってんでたまたま帰り道に自分にくれたものであろうけれど、そのクッキーの過剰な甘さ加減がたいへんに嬉しい。あらためてeastern youthの「スローモーション」を聴いて、ああ、同僚が何人か同意しながら話していたとおりこの曲ってこんなに良かったんだと心を震わせています。

知っている 解っている
祈り飽きているんだ 呆れ果てているんだ
影は病んでいる 雨は止んでいる
溢れ出しているんだ そして枯れてゆくんだ
泣きたいなら泣きゃあいいのによ
なんで泣けねえんだろう
笑っちまうんだろう
三時過ぎて欠伸をしてる
いつもの声が呼びに来る

異口同音に、ここへきて急に冷え込みましたねえ。