ぼくの世の中、あんなことこんなこと

 いやあ、確かにストリートビュー機能は「犯罪的に」すごいですわ。
 職場から最寄り駅に向かう途中、道路の端に正座をして目の前にじゃがりこカップを置いている人がいました。今どきとってもストレートな物乞いです。見た目はまだ路上生活を始めたばかりといった雰囲気でした(あの街には他にも路上生活をしている方が大変に多いのです。)もちろん、通り過ぎる誰も見てみぬ振りをしていましたし、わたしもその同類でしたが。けれど、もしあの人を見て「働かずに金を貰おうなんて世の中そんなに甘くないよ」なんて常識的な口をきく人が隣りにいたならば、わたしは迷うことなくあのじゃがりこカップに小銭を投げ入れて「いや、ほんとは世の中ってもっと甘いものだよ」と言い返してみたかったところです。けど、やっぱそんなことできないんだろうな。
 注文していたREVIEW HOUSE創刊号が届きました。ぱらぱらっとしてみただけですが、これは良い雑誌です。ウチの店でも置きたいな。でも、やっぱそんなことできないんだろうな。