そう目くじらたてなくても

 しかしユリイカ荒木飛呂彦特集のAmazonでの評価の低さといったら(笑)。そして金田淳子さんのA級戦犯ぶりといったら(笑)。けど、今回の特集はそれほどダメではないのではないかと個人的に思っています。まあ、確かに冒頭の鼎談での金田氏の暴走っぷりは「ひでぇなこりゃ(笑)」ですが、あと、それに続く草森紳一の文章の外れっぷりは(期待していただけに)ガックシですが、他のはなかなか良いものもあるのではないかと。金田さんのも鼎談じゃない別の文章は結構良いと思うのです(一巻の囚人の「一人は泥を見た。一人は星を見た。」を第三部のザ・ワールドとスタープラチナに対応させ、第六部に続く囚人ネタにもっていくのは初見でした。わたしの知識不足?)。そりゃあ「ジョジョマニア」からしてみたら些細な間違いや無知が鼻につくのは致し方ないでしょうが、それほどこのマンガは多くの人に愛されているってことなんでしょう。個々人が買うに値するかは不問ですが、「色んな視点」が導入されてるものとしてそこそこ意味のある一冊なのではないかなと思います。