続けて読書

 さんざ悩んだ挙句「やっぱ金ないし」という極めて貧弱な理由から横浜在住ながらワイアーゼロセブンを断念し、その代わりといってはなんですがブックオフで本を購入。サイモン・フリス著、細川周平訳『サウンドの力―若者・余暇・ロックの政治学』。原著は78年、日本語版は91年に出版された、ポピュラー音楽とりわけロックに関する学術的な研究書としては古典ともいうべき一冊。まだポピュラー音楽研究に熱があった学生時代に(実用も兼ね)どうしても欲しかったのだけれど、すでに版元切れ*1になっていたために手に入らなかったものなのですが、まさか今になって出会えるとは。帯付きのまあまあ美品で2100円(本体価格3900円)なら高くないだろうと買いまして、ウチに帰ってから調べてみると、なんと! amazonでユーズド価格が10900円! あらためてざっと内容を眺めてみると若干隔世の感はありますが、でも手放す気はない一冊です。

*1:出版社ですでに在庫品を所持していないこと。だいたいの場合「重版未定」状態といえ、「絶版」とは微妙に異なる(たぶん)。