あえて云おう、文学賞って「どんだけ〜」

 泥酔状態のいち書店員が芥川賞および直木賞について現段階での実感を。芥川賞の作品は単行本になってない(フリーター身分の自分には「単行本化も未定」としか情報が入ってこない)ので置いといて(個人的に非常に気になる作品ではありますが。川上未映子の作品と同じくらいに。)、直木賞松井今朝子さんの単行本は今日の段階でうちには20くらいあったんですが、今日売れたのが僅か数冊、当然のように売り切れることなく無難にたぶん終了(ま、今後徐々に売れるでしょうが)。
 ってな感じで、もひとつ。まあ私も本屋なんてやってるくらいだからちょっとは(自分の周りも含めて)文学賞になにか一物を抱いている人は多いのだけれど、今回の芥川賞を獲った作品ってのが聞くところによると、いったん文学新人賞に応募したんだけれど落選して、その作品を数年振りに「5%ほど書き変えて」もっかい応募したら新人賞受賞かつ芥川賞まで獲ってしまったという。結局は選考者による運なの?っていう。ある意味、作家志望の凡人を文字通り「無駄に」奮い立たせる契機になったのではないかと。(一方では「その5%が大事なんだ」って声も聞こえてきそうですが、具体例を挙げられない以上はっきりいってそれは多言でしょう。)ただ、今回の受賞作はメディアの解説を読んでみる限り個人的にはとっても読んでみたいなと、結局自分もまた大資本の隷属だということですね(笑)。