些細な思いつきとして

 以前から「経営哲学」という言葉に奇妙な違和感があったのですが(そして、書店員という立場からそうしたコピー勝負的な書籍が爆発的に売れているという現状にも)、今日、休日を利用してある文章を読んでいてはたと気がついたのが、「経営哲学」ちゅうのは要するに非常に偏った極私的「価値観」とそれに順ずる固着した「行動規範」に過ぎないわけであって、少なくとも僕の考える「哲学」とはかけ離れた別物であるのだと。そうして、そんな「経営哲学」と「哲学」との断絶は多様な一般人の実生活レベルにはあまりにも深いのだと。いまさらっちゃあいまさらかもしれませんね。ひょっとしたら「経営哲学」ってそれ自体ある種の皮肉で、そんな単純なことに僕が気付いていないだけかもしれないし。数日前から原因不明の進行性皮膚断裂が発症し指が痛みます。やたらに安ウイスキーがすすむ夜です。