どうしてもトンカツが喰べたくて

 先日、バイト先の同僚が一冊のマンガを貸してくれました。福満しげゆきの『僕の小規模な失敗』読み始めの印象は、いかにもアックスにありそうなさえない自己のドロドロの青年期を自虐的&センチメンタルに描いてるっていうこっち系のマンガかでも絵は良いな、程度に思っていたのですが、なんのなんの、そのうちにそのリアルさと個人的に胸に迫ってくる度合いが異常に強くなり、どんどん読み進めてしまうのは単にストーリーが面白いからでなく、実は一コマ一コマに仔細に目を配るのが真に迫りすぎていてわれながら恐ろしいからではないかと、それほどまでに感じいってしまいました。まだ全部読んでません。たまらなくて途中でいったん棄権しました。こんなマンガを貸してくれた彼は自分より年少で、バイトの自分と違って正社員。けれど、これを貸してくれたということは、僕のことを「自虐と自己愛に満ちたこのマンガをわかってくれる人」と判断してくれたという意味で、そんな彼を僕は、・・・大好きです。