remixって雑誌のInKのインタビューで石野卓球氏が「スタジオにハサミムシがいた」という話をしていたんだけど、偶然にも僕もつい先日何年か振り（十年以上振り？）でハサミムシを見かけました。近所を歩いていて、なにか黒い物が前を横切ったなと思ってよく見てみるとこれがハサミムシ。小さい頃（二十年くらい前）はそこら辺の石をひっくり返せばいくらでもいたこのハサミムシだけれど、環境の変化によって彼らが棲む場所を変えたのか、あるいは自分がそこら辺の石をひっくり返さなくなって久しいのか、ともかく彼らを目にしなくなって数年、ものすごい懐かしさを感じました。昔に見慣れたものと比べると、記憶にあるのはもっと赤みがかった茹でる前の小豆のような色をしているやつなのですが、こないだ見たやつは真っ黒に近い黒でいささか気味の悪い印象でした。けれど彼らもまだまだ死に絶えていないということをこの目で確認できただけでも無性に感慨深い出来事でした。
