本読み

 たまに非常に個人的なツボを抑えたテーマをこれまた非常にツボを抑えた執筆陣が書いているので、つい毎月チェックしてしまう雑誌『ユリイカ』の今月号もたいそうツボであって、そのテーマがずばり「ニート」。というかほとんど「文学とニート」というべき内容なのですが(発売前は実際に「文学とニート」って予告されてた気がするけど)、下流社会なんてな本がバカ売れしてしまう今の「ニートはいかん!働け!」的言説へのアンチチックな記事が多いような印象です。ま、ニート(になるの)が怖くて文学が出来るか!てなもんですよね、ほんと。逆に言えば、文学やってる人に「幸福」な人間がいないのと同様、今の状況が続けばニートの未来が明るくなるわけはないとも言えるわけで……。当事者(フリーターも含む!)こそ読むべし。立ち読みでも可。
 因みにこの雑誌、来月の特集が「マドンナ」ですって。最近のピンクのレオタード姿、凄いよね。