犬と猫

 いぬのえいがってのがテレビでやってて、ラストのちょっとだけたまたま観ました。全部観たわけではないからこの映画がどうだったかは全然分かんないんだけど、なんとなく思い出したのが町田康が『猫にかまけて』って本で書いてたこと。犬好きにとっての犬の長所がすなわち猫好きにとっての犬の短所であって、逆もまたしかり、だと。これを読んだ時にマッタクその通りだと首肯してしまったのですが、簡単に言うと両者の人間との関係性なのですね。「お手」と言って手を出した時に、ははぁご主人様って素直にお手をする犬か、てめぇたかが人間が何言ってやがんでぇってシカトする猫か、どっちが自分は好きかって問題なのですね。猫好きの人が猫に対してある種の尊敬の念を持つのはこういうところにあるんだと思います。でもって、やっぱ自分は猫の方が好きなのです。でも、別に犬も好きだけどね。