器とラノベと映画

 昨日。Oさんのデビュー作を購入。面白そうだ。夜、十年以上前に同期のUさんからいただき、以来ほぼ毎食のように小鉢として食卓に載っていた器を電子レンジから取り出す際に落として割ってしまう。なんたる不注意か。がっくりと一旦はゴミ袋に入れるも、ふと思い返して拾い出し、洗って乾かしておく。
 今日。割ってしまった器を瞬間接着剤で修復。ヒビは目立つけれども、一応はくっついた。午前中から出掛ける。まずは献血へ。意外と混んでいる。終えたら急いで映画館へと思っていたけれども、やはり無謀であった、採血を終えたのがほぼ映画上映開始時間。ゆっくりと休んでから映画館へ向かって、次の回のチケットを購入、空いた時間は横浜美術館前のベンチにて読書。じっと座っているとさすがに手が冷える。なんだかんだで時間が潰れて映画館へ再び。まどマギ叛逆3度目。特典のフィルムはマミさん。ああ、やっぱり面白かったなあ。見れば見るほどいろいろ考えてしまうなあ。横浜へ行ってとらのあなでOさんのデビュー作購入2冊目。特典のブックレット付き。帰宅して読了。まことに見事なラノベだ。あるポピュラーなジャンルの作品への褒め言葉に「もはや○○と言っても良い」とか「○○でも十分通用する」という類のものがあるけれど(○○の中には大抵「芸術」とか「文学」とかが入る)これはだいたい根本から的をはずしている。あるジャンルを別のジャンルの上位に想定して、その上位への接近を表すことによって作品の優位を語ろうとするやり方自体が、少なくとも現在は、まったく意味のないことだ。Oさんの作品の、これはあくまでもラノベであってそれ以外の何物でもないから、という姿勢に敬意を表する。更にそこからどうしても滲み出る何かの雰囲気を個人的に感じ取る分には問題ないであろう。夜、牡蠣を焼いて食べる。