にしても時代設定の謎が……

 村上春樹の『1Q84』BOOK2読了。これを貸してくれた同僚のいったとおり、終わってない感は確かにあり(解決してない問題があまりにも多すぎ)。事前にこの作品に関してカルト宗教の話だみたいなことを聞いていて、学生時代に宗教を専攻していた自分としてはその辺が若干気にかかっていたものの、読んでみた感想として、登場するカルト教団的なものはあくまでも素材の断片に過ぎず、とってもシンプルに言うとこの作品のテーマは「愛」であると思いました。こう言うのは皮肉でもなんでもなく、男女の間に象徴される「愛」を描いている小説であり、それ以上でもそれ以下でもないんじゃないか、と。詳しい感想はもう少ししてからちゃんと文章にしてみようかとも思っています(が、予定は未定)。ただ、やっぱ純粋に小説として面白かったです(同僚が「春樹節」と呼ぶ過剰な直喩とか含めて)。借りた本は返すけど自分で買ってもいいかもしんないです。少し前に会った異性の友人にも薦めといて間違いはなかったかなと。