年齢への

 例えば自分がリスペクトしている人なんかの略歴をながめていて「うわー、この人こんな若い年でこんなことしてたんだー」みたいに思うことって結構あると思いますが。
 僕は平野啓一郎という作家がすごく好き、というか現にに才能のある人としてなんか気になってしょうがないのですが、今日バイト先の書店で社員割引を利用して文庫版の『文明の憂鬱 (新潮文庫)』を購入しました。でもって、その中で氏が書いているのが「私が非常に関心を持っていたのが偉人の年齢である」なんていって、ランボーは16才で○○を書いた、ラディゲは20才で○○を書きそれを記した三島は23才で『仮面の告白』を書いている、なんていっていて、やあ芥川賞作家も自分と同じようにそんな偉人の年齢のことを焦燥まじりで考えるんだななんて思っていたのですが、その先の氏の文章が「二四歳の私は、自分の作品の中に……」と続いていて、あら、やっぱこの文章もオレより年少の人が書いたんじゃんと気が付いてみる酔っ払いの夜でした。