コタツとバイト

 4日続き。けっきょく電話が来ないので横浜へ。立ち読みをしながらYさんを待っていると電話。ここで来るのかというタイミングだったけれどどうにかパスワードを記録して事なきを得る。ちょびっと買い物をしてから帰路。その途中、スーパーでプリンを買えなかったYさん、プリンも買えないくらい貧乏なのかと落ち込んでしまう。自分も情けない。どうにかしなければならない。夜はうどん。

 5日。朝は食べる物が無いのでパンケーキを焼く。薄力粉が無いので強力粉とベーキングパウダー、卵にバター、砂糖。小さなフライパンで三つ焼くとそれなりの雰囲気。シロップとチョコソースをかける。なかなかの美味しさ。なんだかんだして早めの昼食に納豆ご飯を食べてから支度をして昼前に出る。新しいバイトの初出勤。どうなるものかと緊張していたけれどぜんぜん緩かった。初めの一時間で個別にテストを受けさせたり、受付をしたり、補修テストのマル付けをしたり。ここでひとつ、マル付けの際、本来はマルにしてはいけない数学の解答を、慣れてなくて忙しかったこともあるが、うっかり丸にして渡してしまう。そのときはまあいっかという程度だったが、これが後々になってだんだんと心に響いてくる。やっぱりバツにすべきであった。クレームになるかもしれず、なによりあの子が間違った解答で覚えてしまうかもしれない。なんとなく仕事が終わって帰り道にも気がかりでならない。ああ、自分はなんていい加減なんだろうか。こうして自分で自分の首を絞めていくのである。夜はYさんが作った鶏の甘酢炒め。

 6日。終日ゴロゴロ。すでに寒いうえに明日はグッと寒くなるとのことで炬燵を出して設置。暖かい。ドアの前でゴソゴソ音がするというので開けてみたらお父さん。本やカボチャの煮物を持ってきてくれる。夜は鮭や鶏など冷蔵庫にあるもので鍋。

 7日。小雨。寒い。朝はパンケーキを焼いてバナナを乗せるなど。終日ゴロゴロ。外に買い物に出ようかと言いつつ天気が悪いのでけっきょく行かず。夜は鍋焼きうどんを鍋で茶の間で。

 8日。日曜の青果へ。たしかこの現場は5回目くらいだったと思うが顔を覚えられていて、ネットに詰めたミカンをチェックしつつシールを貼りつつコンテナに入れるという作業に回される。ベルトコンベアの操作もしつつ。なかなか忙しいうえに頭の上までコンテナを持ち上げるのが大変。シール貼りを手伝って貰ってなんとかなったか。仕事が終わるともはや妙な充実感すらある。日雇いのスキルが身に付きつつあってなんとも。夜は鍋にうどん。

 9日。午前は洗濯など。早めに昼の納豆ご飯を食べて出る。バイト2日目。掃除をしたり受付をしたり。驚くほどヒマ。けれど6時間がそれほど長く感じず。気安く話に来る生徒たちもいたり。可愛らしいものだ。夜はYさんの煮た手羽先とカブ。

 10日つまり昨日。Yさんを送って買い物をして帰って、夕飯の下ごしらえをしたりなんだかんだで昼のスパゲティを慌てて食べて出る。3日目。もうだいぶ慣れた。二回質問に答える機会があったけれど、二回ともすぐには答えられれずいったん退却するはめに。参った。面目ない。あれだなあ、勉強はしかいと忘れるものだなあ。ちょっと落ち込みつつ帰路。帰りのバスで恥ずかしい思いをした生徒が前の席に座って気まずい。夜は煮ておいた大根と卵、それにYさんが豆腐を入れた鍋的な物。またスープが残る。

 今日。青果へ。ベテランが多くて安心の日。ちょっと注意されることもあったけれど落ち込まないぞ。帰り、突然の雨。駅でYさんと待ち合わせて雨宿り。けっきょく雨に濡れて駅から歩き始めたら雨が止む。夜は帰りに買ってきたおいなりさんなどを軽く。妙に喉が渇いて豆乳とカルピスを飲む。明日は面接と飲み会。