うずまきとうなぎ

 20日続き。いちおう勉強しておこうと昨年のセンター試験の数学ⅠAの問題を解いてみる。解けないんだけれど、解答と解説を見ながら書き出してみると面白い。そして、昔取った杵柄というべきか、分かる。やはりこういうのが向いているのではなかろうか。夕方からスーツを着て出る。どんどんと暗くなるなか電車を乗り継いで目白まで。早く着きすぎたのでコンビニで時間を潰してから面接会場へ。自分の他にもう一人年配の女性がいる。話を聞いて履歴書を書いてから筆記試験を受ける。主に英語問題。難しい。どうにか最後まで回答。そしてこれまたどうには漢字書き取りもすべて思い出して回答。200字の作文も書き上げる。途中で面接あり、これは好感触。時間を15分くらい押して終了。さてどんなもんか。遅くなって帰宅。夕食はほんの少しだけ。

 21日。午前中は洗濯。昼に昨晩買ってきたコロッケとかき揚げを入れた蕎麦を食べ、軽く準備をして出かける。まずは実家へ。自分のケータイがとうとう通話口から相手方の声が聞こえなくなってしまい困っていたところ、だったらイヤホンを付けてみたらいいのではというYさんのナイスな提案があり、だったらうちにあるかもと部屋を探しに行く。Yさんが部屋を探している間にお父さんからカボチャの煮付けを頂く。長いこと探しているので見にいくと、まあYさんが若い頃からずっと溜め込んだ本が出てくるわ、見始めたらこれはキリがない。持って帰る物だけまとめてけっきょくイヤホンは見つからず荷物をもって出る。いったん家に戻って荷物を置いてから再び出る。山を越えてスーパーへ。まず100円ショップを見てみたら、イヤホンあった。まだあるんだねえ。簡単に買い物もして帰宅。ケータイに取り付けて試してみると、図星、ちゃんと声が聞こえる。問題はとりあえず解消。素晴らしいことである。持ち帰ったYさんのお宝を開いてみる。これはすごいよ。あらためて検分してみたい。夜は鯛のお頭の煮付け。ウロコがすごい。

 22日。小雨が降っている。そして、とにかく寒い。急に寒い。どうしてしまったのだろうかと思うがまあ冬が来たのだろう。あまりに寒くて何もやる気になれない。とうとうズボンの下にタイツを出してきて履く。Yさんの持ち帰った半纏を借りて着てみるとこれがべらぼうに温かい。いいなあ。けっきょく終日家から出ず。Yさんが持ち帰ったマンガのなかのひとつ、伊藤潤二の『うずまき』全三巻を読み切る。たいそう面白い。夜はここ数日に溜めた煮汁、すなわち鶏の手羽先と大根の煮物、かすべの煮付け、鯛のアラ煮、などを合わせたものにご飯と卵を入れて、最高のおじやに。贅沢である。いい夫婦の日だというので実家から送ってもらった良いビールなども飲む。Yさんがいたくお気に入りのマスカットのワインも飲む。夜になって明日の仕事が無しになったとの連絡。今日は調子が悪かったこともあって少しホッとしてしまう。

 23日つまり昨日。小雨が降っている。寒さは昨日よりはマシだけれどでも寒い。朝はお菓子をあれこれと。楽しい。寒さと雨とでけっきょく買い物にも出ず、自分は英語のセンター試験をプリントアウトして解いたり、Yさんに頼まれてプリントアウトした百ます計算を解いたり。夕方になって学生時代のTから国際電話。出てみると今日の19時に大井町集合だと。Yさんに確認。OKは出たけれど少し不機嫌。まあ仕方ない。ということで一人で出る。数年ぶりの邂逅。入った店は予約してあったウナギ串屋。こんな店は初めて。でもって頼んで出てくる料理の美味いこと。初めて口にする物も多く、たいそう満足。でもっていろいろと話す。昔のことと今のこと。そしてこれからのこと。ああ、良かった。会って話して良かった。これから始めようかというバイトについても心強い言葉を貰うことが出来た。満足して握手を交わし再会を約束して別れる。帰ったのは想定より遅くなってしまった。Yさんジャンクな物を食べ過ぎて気持ち悪いと。布団の中で話してなかなか眠れない。少し興奮していたのかもしれない。なぜかYさんも。

 今日。Yさんを送りつつ日雇いの連絡を待つ。いったん帰ってパソコンを確認するけれど連絡は無く、こちらから電話をしてみると「おかけになった電話番号は現在使われておりません」というメッセージが。あやしい。それでもと思って駅前まで自転車で行ってみるけれど、まあいいやという感じになってけっきょく帰宅。音沙汰無いままに終了。晴れてきたので洗濯。二回回す。冬物はかさばるのでね。軽く掃除機をかけたらもうこんな時間。文フリに行くような余裕などもとよりあらず、さて午後は買い物かな。100円ショップでノートやなんかを買ってこなければならないのだ。好転してくれれば良いのだけれど。