メモ

 1日続き。カブトムシのことがあって夕方まで家から出なかった。かといって何かが進んだわけでもなく、ただ憂鬱でとにかく悲しい時間だけを過ごす。カブコは今にも息絶えるかと思いきや懸命に手足を動かして移動している。とても悲しい。

 2日。Nさんが休みでKさんと二人なので快適。昼にYさんからカブコはまだ頑張っていると連絡。本当に強いカブトムシだ。暑い間は作らなかった弁当復活。

 3日。NさんとKさん、さっそく気詰まりな雰囲気。嫌だ。あとひと月だと思っていたけれどまだ二日しか経っていないことに愕然とする。カブコ、朝から動かない。とうとう旅立ったようだ。帰りに雷がすごい。バス停からの歩きが恐ろしいほど。夜は手羽先を甘く煮た物。

 4日。朝からカブオの元気が無い。先代がずいぶん長生きしたのでまさかと思っていたが、夕方、Yさんからカブコの元へ行ったかもという連絡が来る。驚く。後を追うようにして行ってしまった。それでもうちに来たおかげでバナナを食べたり出来たのだと話す。二頭には感謝。Yさんが仕事で疲労したので巻き寿司とアジの刺身にカップ蕎麦。

 5日。仕事は気詰まり。Kさんに9月いっぱいで辞めることを話す。なんとなく打ち解けた感じ。京急線で事故があって帰りの電車が混む。帰りに卵を買って帰るが、家のドアの前で袋ごと落として9個を割ってしまう。夜は鯖の醤油麹漬けと卵焼き。美味い。

 6日。NさんのこともありKさんが折れる。僕よりも早くなるかもしれない(退職が)と笑っていたが、どうやら本気らしい。それもそうだよ。自分はまだ終わりが見えているから堪えようと思っているが(堪えられるかは分からない)先の見えない試練は拷問と同じだ。ていうか僕だって本当に嫌だ。帰りにYさんからの頼まれものでハーバーを(本来欲しかったお菓子は小さい包みが売っていなかった)買って帰る。夜は豚肉の醤油麹漬けとしりしり。醤油麹漬けの美味さ、そして自分はこれまで肉が柔らかいことに懐疑的な部分を持っていたけれど、この柔らかさは純粋に美味さと結びついていると感動する。

 7日つまり昨日。Yさん公変で出勤。行く途中でネネちゃんの新しい子供たちらしき子猫を発見。嬉しい。午前中は洗濯に掃除。自転車で横浜へ。本屋で雑誌を立ち読み。やっぱり自分の作品は落選していて落胆する。まあしょうがないさ。いったん帰ってから歯医者。歯のクリーニングをしてひと月ちょっとの歯医者通いもこれにて終了。良い先生だった。帰宅して昼食をとってから歩いて出る。Yさんと共に欲しいお酒があり、川崎で買えるらしいと思いきや駅近辺ではぜんぜん無く、失望しつつ調べたら家から歩いて行ける酒屋で扱っていることを発見。強い日差しの中を歩いて目的の店に入ったが、あいにくの売り切れ。たいそう感じの良い店の主人らしき人と話して店を出て戻る。それからまた自転車で出る。カブコとカブオを公園の桜の木の下へ埋ける。埋葬。手を合わせる。それから伊勢佐木町へ。ダイソーで料理用の温度計を買い、ブックオフで発酵食のムックとマンガ3冊を買い、あおばへ戻ってハイネケンのグラス付きのやつとかもろもろを2000円以上買い、ミーツで小瓶を買い、けっこう疲れて帰宅。なんだかんだで金がいる。Yさんを向かえに出て、帰って夕食。鶏の甘酢炒めにとろみちゃんでとろみを付けて。

 今日。午前中は洗濯に洗い物など。昨日買ってきた本を拭く。もやしもんを読み始めたら面白い。台風が接近しているらしく朝は快晴だったのがだんだんと暗くなってきた。書き物は進まない。どういう方向性にすべきか分からない。これまで何度もそう思ってきたように自分に正直に、本当に好きなように書けばいいのではという気持ちにまだなっている。仕事のことも(今の仕事も、その後の仕事も)心配ではあるが、時間は先にしか進まないということが希望である。ひと月後に笑っていられればと、切に願う。