メモ

 歯車がずれているのを感じる。主に仕事で、小さなミスというか、どうでもいいことが続き、そんな些細なことが日々の感情をどうしようもなく圧迫している。人間がフワフワしている。こないだの夜、寝付けない布団の中で、同じ環境に長いこといると空っぽの自意識がムクムクと膨れ上がって、なおかつ厄介なことにガチガチに硬くもなっていくので、そんなものは早々に踏み壊すに限るのだが、慣れゆえの怠惰がどうにも足を踏みとどまらせる、なんてなことを考えていたのだが、もっと端的に言うとやや鬱なのかもしれない。地に足が付いた感じがせず、自分が自分であることが遊離している。日本語もおかしい。
 今日。久しぶりに十一時近くまで寝て起きる。掃除洗濯をして昼食をとってから外出。先週に続きまたも神保町へ。活版TOKYO2016。とても魅力的だった。活版のハンコも作れたみたいだけれど、おっさんが自分の名前を組んでもらうのも気恥ずかしく、別のブースで端切れの紙をとても安く購入。嬉しい。出て歩きだしたら予想通り迷って、歩き疲れてしまって美術館へ行くのを止めて帰路。それでも横浜をぶらりと歩いて数か月ぶりにCD(ブンブンのラスト)を買ってから帰宅。読書。Aさんから借りた木原音瀬の小説を読み終える。大変に面白かった。夕食をとりながらPCを立ち上げるけれど、モデムの調子がめっぽう悪い。しょうがないので雑誌の短編を二作読む。二作目を読み終えるとまさに同時にモデムの調子が良くなる。ああ、あれだなこれは。もう、流れに身を任せて行こう。タイミングをそのまま自然に受け入れよう。少しでも不吉を感じたらその時にはその判断はきっぱりと止めよう。無理はよそう。そうして生きていくことで、この今の生きずらさから少しでも遠ざかることができたら良い。またモデムの調子が悪くなった。