文フリ

 木曜日。バイトの遅番明けに約束していたMさんと飲む。しっかり飲むのは初めてだったけれど、Mさんそれほどお酒は強くないのか、すごく酔っ払う。楽しく話して、二時間の飲み放題のはずがけっきょく終電近くまでいる。大きな失敗はおかすことなく無事に帰宅。Mさんから上村一夫のマンガを借りる。
 金曜日。行きたかった演劇のチケットが取れずに銀行へ行ったりしたほかは家で寝たり起きたり。読みきれていなかった詩集を読む。
 土曜日。職場に少し前に退職したCさん来店。Cさんが奥へ引っ込んだタイミングでなんとHくんも来店。Cさんが来ていることを伝えると照れて帰ってしまう。しまった。なんという失態だろうか。最終的に帰るという決断をしたのはHくんだったのだけれど、こんな偶然は滅多にありうるものではないのに、無理してでもかつて同僚であった二人を出会わせるべきではなかっただろうか。自分の失策をものすごく後悔する。遅番明けにEくんといつもの感じで飲む。CさんとHくんの話はしない。HくんからDVDと本を借りる。
 日曜日つまり昨日。職場で社員さんから自分のやりかたがまずかったと怒られるが、どう考えても理屈が通っていない。まったく怒られるようなことではないのだけれど、いったいなんだったのか。気になって仕方がなく、けっきょく夜遅くまで気になってしょうがない。僕自身が腹を立てているわけではまったくないのだけれど、なんなんだろうこの感じは。ずうっと抱えていた思いが表面化したものだといえばそうなのかもしれない。まったく不合理で非効率な怒りの悪循環が蔓延している。Nさんからマンガを借りる。
 今日。昼過ぎから外出。文学フリマへ。事前に買おうと決めていたものも、たまたま見て買ったものも、あれこれ。なんだかんだで5000円近く使ってしまっただろうか。唯一の後悔は、なんとなく目を向けた先のブースで一冊50円の小説を売っていた孤独な青年がものすごく気になり、タイトルに「ゲームセンター」と入っていたことでこれは是非買おうと決め、とりあえず一周して時間をけっこう使ってからあらためて訪れてみたところ、青年がすでにテーブルを片付けてしまっている。これはまったく売れなくて早々と退散するつもりだろうかと思い「もう販売は終了しちゃいましたか?」と訊いてみると「あ、はい、終了しました」との返事。こちらの心配をよそに完売したらしい。「ありがとうございます!」と言われたのだけれど、買えなかったことが本当に悔やまれる。また出展するだろうか?帰宅して仮眠。夜、アニメ3本。本やらなにやらが溜まっている。