ホタル

 職場で後輩から借りていたマンガを返すのに、メモにちょこっと絵を書いて貼り付ける。われながらなかなかの出来だと思ったけれど、本人から「上手いですね」と言われて「ヘタクソだよー」なんて答えたのだけれど、まんざらでもない。ちょっと絵の練習してみようかしらなんて調子に乗る。バイトからあがって夕食の買出しに行った帰りに近所の湧水に寄ってみる。自分の他には誰もいない。奥へ入るとさっそくホタルの飛んでいる光が目に入る。ああ、今年も無事に観察できた。しばし見て、近くに飛んできたので手を差し出してみると掌に止まる。すぐに飛び立ってしまったけれど、ホタルに触れたのは25年以上振りか。感激。帰って調べるとヘイケボタルだと分かる。まだまだ不十分なことが多い日々。