旅行の予定と観劇

 月曜日。旅行の計画をそろそろちゃんと立てなければという気になって昼食をとってから駅前の書店に趣いてガイドブックを立ち読み。しようと思ったのだけれど、そのガイドが予想をはるかに上回る分厚さで気分が萎えてしまい、パラパラめくっただけで止してしまう。世の中には二種類の人間がいる。旅行プランを立てることに喜びを見いだせる人間と、そのことを苦痛にしか感じない人間だ。夜、ともかく26〜27日で予約の申請をする。
 火曜日。職場にてやっぱり金曜日は出勤して欲しいのでその週の火曜日休みはどうでしょうかとのG川さんのメモ。そう言われても予約しちゃったしなあと、金曜日は休みたい旨をF山さんに伝える。でもって帰宅してメールを開くと、なんと、満席のため予約はできませんでしたとの回答。代替案の価格は倍以上だし、これは日程をずらすしかないかあと、酒を飲みながら酔った頭でダメ元で月火の日程に予約の申請。
 水曜日つまり昨日。やっぱり金曜日出勤できますとG川さんに伝える。でもって帰宅してメールを開くと、な、なんと! ダメ元で申請していた月火の予約が通ったとのこと。ていうか、航空券と宿泊の予約なんで解消した場合はキャンセル料かかりますよですと。これは、行くしかないな。急な決定だが、なあなんとかするしかない。
 今日。午前中。起きてから散髪。夏が始まるんで陰毛も刈る。この清潔な習慣は是非この国でも一般化してもらいたいものだ。掃除をしてから旅行に持っていくためのリュックサックを探して押し入れを大捜索。が、結局見つからず。明らかにいらない空箱は処分に回したけれど、洋服類はそのまま詰め込んでしまう。捨てなきゃなあ。午後。吉祥寺へ。ちょっと迷いながら吉祥寺シアター。FUKAIPRODUCE羽衣『耳のトンネル』。ミュージカルのような歌ったり踊ったりの演劇。始まった時点で、ああ、やっぱりこういうの苦手だなあ、なんて思っていたのだけれど、休憩をはさんでの3時間、終わった頃には大感動。いいなあ。演劇っていいなあ。それぞれの役者さんも、こういうのを「個性的」って言うんだろうなあ。ともかく、直前になってなんとなくチケットとったけど、行って本当に良かった。帰りにいせや公園口店へ。改装後は初。店は客で決まるってことだろうか、以前と変わらぬ印象。ちょうど会計のタイミングで隣に移動してきたご老体が「話したかったのに」と話しかけてきて、つい「すみません。また」なんて言ってしまう。なにが、また、だ。いや、ひょっとしたら本当にまたこの人と会って一緒に酒を飲む日が来ないとは限らないではないか。あれで良かったんだ、あれで。帰宅してバッグや長年着ていなかった服など洗濯。そういえば探していたリュックは10年以上前に実家に置いてきたままだっけか?