残業とオープンと観劇

 一昨日。遅番。閉店後に翌日新装オープン売り場の準備。驚くほど時間と手間がかかり、結局タイムカードを押したのが22:44。まさか今の職場でこんな時間まで仕事をする日が来ようとは。しかも未完成。おまけに雨に降られて最寄駅から少し離れたコンビニでビニール傘を購入。463円くらい。踏んだり蹴ったり。寝る。
 昨日。新装開店。新ジャンル担当。開店前、普段は売り場に出ていない本部の人間が昨夜みんなで頑張って作った棚を知ったふうなことを言いながら思い切りガチャガチャいじっていて気分を害する。他にもあれこれあったけど、まあ新しいことを始めるってのはこんなもんだろう。初めて同じレジに入ったI能さんが感じ良い。まあこれからだな、これから。定時きっかりであがるつもりが20分ほど伸びてしまった。予約していたアニメのDVDが届く。
 今日。起きてまず散髪。風呂を浴びてから掃除。賞味期限の切れたフカヒレ粥を食べながらDVDを観て、どうにもやる気が出なくて昼寝。起きて外出。池袋へ。横浜から直通の路線ができて本当に便利になったもんだ。が、やはりというべきか事前に食べるつもりになっていた蒙古タンメン中本の店舗に辿り着けず、代わりにたまたま目にとまった大勝軒でラーメンを食べる。美味しかったけれど、まあ、ラーメン屋のラーメンは年に2回くらいでいいかな。ジュンク堂にちらっと寄って、東京芸術劇場へ。範宙遊泳『うまれてないからまだしねない』観劇。とても面白かった。正直に言うと前に横浜で観たものはいまいちピンとこなかったので今日も観ようかと迷ったのだけれど、本当に観にきて良かった。この劇団の特徴と言われているスクリーンを用いた二次元的な演出だけれど、もはや実験の域を確実に超えていて、完全にモノにしているというか、これは石川五右衛門斬鉄剣なみの武器を手に入れてしまったのではないかとすら思えた。さらにアフタートークを聞いていて、少なくとも演出家にとってそれがほとんど無意識のうちに行われているのではないかと、これはすごいことだと思った。佐々木敦氏の書いていた、アーティストの作る作品はその意味や価値がしばしば作っている本人にもよく分かっていないことがある(だからそれを言葉にするのが批評家の仕事である)みたいなこと、それがまさにこの劇団にもあてはまるのではないかと感じたのであった。まあともかく、震災云々のテーマを語るその手前で、観ていてメチャクチャ面白かった。帰宅したら11時。今週は焼酎をあまり消費していない。