特別散華

 横浜駅発の深夜バスを使えば福島まで余裕で日帰りできるな、と、半ば考えていたけれど結局行かず、本日は鎌倉の建長寺へ。Hくんと共に。天気は好かったけれどコートを着ていって正解。実はこういうのは初めての(初めて参加したし聞いたことすら初めてだったかもしれない)仏教・神道キリスト教の合同鎮魂祭。日本という国だからこういうことが可能なのか、よくは事情がわからない。ともかく巡堂というのがあり、境内を神道キリスト教、仏教の順に宗教者が一巡する。神道はあくまでも厳かに、キリスト教はシスター達の声(なんて呼ぶのだろう?「神の御心をー」みたいな短いフレーズを全員で唱えるやつ)がとても美しく(あれは本当に美しかった!絶妙なハーモニー(おそらく十二音律的に計算されたものではない)。こころが震えた。)、仏教はなにかを放り投げながら、やはり坊さんであった。14:46。梵鐘の音。黙祷。梵鐘の音。またこころが。終わって目を開けると涙を拭いている女性多数。そのあと本堂に参拝してから「海だね」ってことで歩いて海へ。着いた。水平線。波。潮の香り。犬と少女たち。こんなにも平和なのに。コンビニでビール。戸塚に帰ってきて店を探すもどこも休み。で、結局Hくんとは解散。「惨事を祭事にする人間の力」というフレーズが頭に浮かぶけれども我ながら真意はわからない。写真は本日の特別散華。「描かれている「榊」「白百合」「蓮」は、それぞれ「神道」「キリスト(基督)教」「仏教」を象徴しています。」弔いの思いに宗教の垣根はなし、か。