メモ

 昨日の除去後の跡は消えず。ま、こんなもんか。薬を塗って徐々に治していくものなのだろう。口元なので剥がれやすく、新しく伸縮性の良い絆創膏(18枚で105円)を購入。帰宅して薬を塗って、ウトウトしてから起きると、やっぱり血がダラリ。これは効いている証拠と採ろう。
 夕食後、飲みながら群像11月号にて長嶋有「スリーナインで大往生」読む。昨年の肉親の葬儀やら納骨やらの経験もあり、たいへんに心に沁みる。いや、なんていうかこういう意味で。

 私たち家族は、ウケるということをしてきている。
(中略)
 だけどこの家では、一人でただ冗談めかすのではない。家中で「ウケる」ということを、父も弟も、皆が皆の役目のようにやる。悲しみにユーモアを「混ぜる」のではなくて、「同時」なものにする。悲しいことを減らすのではない。まぎれさせるのでもない。
「ウケる」ということにさえしたら、その時間は悲しいではないのだ。なくなってないのに。

 自分でもちょっとどうかと思うほど爆笑に次ぐ爆笑に経た昨年の秋。短編ではあるけれど(って言いかたも変だけれど)、この小説に心からの敬意と快哉を贈る。