第十二回文学フリマ

 遅番のところを早番にしてもらい、さらに12時上がりというシフトで(ていうかだったらいっそ有給にしてもらった方がなんぼかマシだったか)、5年以上働いて初の職場で私服に着替えての退勤で、行ってきました京急蒲田。文フリです。結論。自分が行くのは今回で三回目だったのですが、今回が一番面白かった!なにがってそう、TOLTAの出品していた「トルタオーディオブック」がとにかく素晴らしかったです。簡単に説明すると、500円で買った封筒の指示に従って会場に散らばっている詩人の方々(スピーカー)に話しかけると直接そのスピーカーからなにかを聞くことができる、ってものなのだけれど、まずその面子の豪華さ。いちおう詩をちょこちょこ読んでいる自分は全員名前を存じ上げており(会ったことのある方も数名)、そうした方々がまさに俺一人に向かって詩を読んでくれるという。全部で十人いるということだったけれど、九人まで聞かせていただきました。(残りのお一方を帰宅後に確認。ああ、俺が会場入りしたときにはもういなかったのかなあ。)そのうちの何人かはお話させていただくこともでき、大変有意義な経験になりました。この「オーディオブック」についてはまたもう少し考えてみたいと思います。
 その他に購入したのは、トルタの国語、アラザル、knooks、界遊、芝浦慶一さんのやつ、チョコレート・てろりすと等。まあミーハーですな。唯一たまたま見本を読んで売り子の方と話していきおいで買ったのが太田和彦さんの『笑半紙』という夢日記(夢小説?)のようなもの。版形が小さいので帰りの電車で読んでみたけれど、とても面白く、中身としてすごく純粋な感じを受けました。どうせならセットで買っておけば良かったとも。けれども、帰宅後いったん休んで夕食のお菜とお酒を買ったら財布には数十円しか残っておりませんでしたとさ。