まずタイトルを

 知人の個展(正確には双子の二人展)を観に東銀座へ。の前に、駅前をふらふら歩いて適当に見つけた店で昼食を摂り、銀座三越でお土産を買い、ギャラリーに向かっている途中でにわか雨に遭って軒先でしばし雨宿りをし、小降りになった雨に濡れて辿りついた展示場はまあ予想通りの大きさで、けれど、知人の当人はいなかったけれど双子の姉妹がいてなんだかすれ違い感なし。絵は、すっごく心動かされるわけではなかった。けれどもわりと長い時間滞在。でもって、帰って横浜駅近辺をふらついて午後3時過ぎくらいに早々に帰る。
 午睡の後、本読み。現代詩手帖先月号をばばっと読む。読むうちに、ああ、自らの詩人的なにかがようやく目覚めたのか、数時間前に観た絵が無性に詩心をくすぐる。なにか書いてみようか。そして、絵の当人に渡したい。そうしたいのだ、すごく。やはりあれは良い絵だったのだ。わたくしは書かねばならない。