暴風雨なんちゅて

 昨日の日記で「明日はゆっくり休もうと思う」なんて書いておきながら今日は休日には珍しく昼寝をしない一日となった。
 早朝、ものすごい雨風の音がカーテンの向こうから聞こえる。今日が休みで本当に良かったと思いつつ眠れないので年末に買った読みかけの松浦寿輝「花腐し」に目を通し始めそのまま読了。詩人あるいは評論家としての印象のある松浦氏の小説は初めて読んだのだけれど、むしいろそのせいだろうか、ひどく感激することはなく、ふむふむという感じ。明け方で頭がぼうっとしていたか。再び寝入って(燃えるゴミを出すのを忘れていた)午の前に起きて昼食を食べたあと文藝春秋にて西村賢太苦役列車」を一気に読了。なるほど良作。だが、西村氏の作品の中では正直まあまあ程度なのではないだろうか。芥川賞の選考でこれがウケたというのもなんだか不思議。それとも松浦作品ともあわせて考えるに最近のプチ鬱傾向が己の感受性に靄をかけているのだろうか。そういえば芥川賞受賞作品を一日で二作も読んだの初めて。
 ふと思いついてネットでコードを調べて「ろっかばいまいべいびい」の練習をしていて、そうすると昨年九月に実兄より貰った「拾ったアコースティックギター」に目が留まり、6弦のエンドピンが折れてて弦の張替えが出来なかったのを横浜の島村楽器まで行って新しいのを購入して修復し、きれいに磨いてみるとそれまで死に体だった楽器に再び命が宿った気がして気持ちがいい。弾いてみるとしばらくアコギに触れてなかったせいか弦をきちんと押さえる感覚が鈍っている。安い弦なんで音はいまいちだけれど、気持ちがいいからまあよしとする。今日はゴミを捨てて早めに寝よう。