読書メモ

 通勤退勤の電車の中と、バイトの休憩時間(それも気が向いた時だけ)にしか読まないんで一向に読み終わらなかった『ゲーム的リアリズムの誕生 動物化するポストモダン2』をようやく読み終わる。ものすごく面白い。なぜもっと早い時期に読まなかったのだろうか。三島賞を獲ってからまた注目されている『クォンタム・ファミリーズ』だけれど、その後にこの『動ポモ2』を読むと、いかに東浩紀という人の「生きること」に対する問題意識(「実存」?あるいは「哲学」?)が一貫したものであるのかが分かる。先行する『動ポモ』は抽象的な話が多かったけれど『2』は作品論に寄っているので人にも進めやすい。いま『QF』を貸している職場の友人に明日にでもこの『2』を貸す予定。
『新潮』の今月号、東氏の特集とか飴屋法水の対談とか大江麻衣という人の詩とか目当てで買うつもりだったけど、やっぱ立ち読みで済ませちゃおうかなと思って本屋に行ってちょっと読んでみたらやっぱ読みきれなくて(特に大江麻衣さんの詩が)、やっぱ買おうと思う。
『QF』を貸している友人から借りた岡崎京子の『ヘルタースケルター』初読了。なかなか一言では語れないものを感じる。もうちょっと消化しなければ、なんともいえない。
 ドミューンをラスト20分くらい観て、「鼻」という曲がとても良かった。演奏した山本精一phewの両者は共に尊敬している。尊敬している、と言いたい両者である。
 いま新潮のHPを見て気がついたけど、星野智幸の新刊の表紙が石田徹也の絵なのか……。