画集を買いました

 先月発売された『石田徹也全作品集』(求龍堂)購入。8925円(の従業員10%割引)。自分至上最高金額の書籍の買い物かもしれない。けれど、これは俺は買わないわけにはいかない。このところ「電子書籍」という単語を目にしない日はないくらいだけれど、それは主にテキスト(あるいはカタログ程度の画像)を対象にしており、こういった画集や写真集などはおそらく電子書籍化には向いていないのではと思う。(それこそアウラのグレートアップ的(譲歩的)再到来か?)なにより、こういう画集などは「情報」と違って「消費」ではなく「所有」の度合いが高いのではないだろうか。今回もそれなりに高い金を出して買ってみて、正直にいってどの程度この画集を開くのかはわからないけれど、自分がこれを持っているということがすごく大きなことに感じられる。(デジタルネイティブ世代はまた全然感覚が違うのかもしれないけれど。)あ、当の『石田徹也全作品集』だけれど、まだ中身はほとんど見ていないけど、全作品集だけにこれまで見たことのない画がたくさんある。前に出た『遺作集』を持っていたとしてもこれは手にする価値があると思う。(この『全作品集』について書いた200字くらいの文章がそのうち僕が勤めている書店のHPに掲載されるそうな。)こうなったら「石田徹也評論」にもう少し首を突っ込んでみようかという気にもなっている。(見た目も、そして名前(特に漢字で書いたとき)も似ていることだし。)