そういうことだったのか

 こんな歳にもなって好き好んで時給850円とかで書店のアルバイトをしているだけあり、自分はまあ本を読むことが好きではあるのですが、とにかくわたしは本を読むスピードがものすごく遅いのであります。で、そんなことはずいぶん前から自覚していたのでして、その理由を「おれは文章を意味ではなく文体で読むからだ」なんて自分なりに説明してきたわけですが、今日はっと気がつきました。ってのはようするに、ぼくは文章を声に出して読む早さ、つまり物理的な「音読」以上のスピードで読むことができない、ということなのです。いや、読めなくもないのですが、なんかそれだと全然読んでる感じがしなくて、いろんな意味で消化不良になってしまうのですね。だから結局1ページ読み終えるのにもずいぶんと時間がかかってしまうわけです。うーむ、これはいまになって「別の読み方」なるものを訓練していくべきなのかどうか……。