雑誌パックの中の手紙

 純然たるプレカリアートであるわたしは企業における経費削減のひとつとして人件費がその標的となることに非常に極めて否定的であるわけですが、というのも深いことは置いといてまず差し当たり忙しいっつうの。客商売としてこの繁忙期にこの人手の足りなさはなんだっての。自分は書店員でしょ。でもって、バイトの時給なんて書籍一冊の定価にはとうてい満たないわけだし一日の報酬に換算したら書籍の売上げ4冊分くらい? そんでもって一日立ち続けで「ありがとうございました」と声を嗄らし、重い雑誌の束を手に階段を昇り降りし、時としてクレームに対応し、「申し訳ございません」と頭を下げ続けるなんざあやってられるかっつうの。……といいつつ、別に今日特別嫌なことがあったわけでもなく、きっとこれからもこのバイトをまんざらでもない調子で続けていくのでしょう。けど、人がいなくて忙しいのはほんと。クリスマスプレゼントとして本を選ぶのは控えましょう。そして、関係あるのかないのか、こんな本を買ったのです。

現代思想2007年12月臨時増刊号 総特集=戦後民衆精神史

現代思想2007年12月臨時増刊号 総特集=戦後民衆精神史

版画です。そして詩です。年内までに読もうと思っていた積読をこれ以上増やしてどうするおれ。それにしても今年は青土社の本を買いすぎです。